マンションを売却するときに、引っ越しのタイミングで悩んでいる人は少なくありません。引っ越しのタイミングを間違ってしまうと、余計な費用の負担になってしまうのでまずは引っ越しを効率的に行うための知識から調べていきましょう。
引っ越しは所有権を移転させてから行う
マンションには、所有権があります。誰がそこで生活をしているのか、その物件を保有しているのかを確認するための客観的な権利が必要だからです。そして、引っ越しを行うときにはこの所有権が移転したときに行う必要があります。
そもそも、マンションは売却の手続きをしたからといって保有している所有権がすぐに相手に移転するわけではありません。売却をした後に、引き渡しのための手続きやお金のやり取りをきちんと行う必要があります。
マンションの引き渡し時には所有権移転登記や抵当権抹消の手続きなどが行われますので、関連する諸々の手続きも一緒に行うことになります。
そうしないと、権利関係で法律的なトラブルに後で巻き込まれるリスクが生まれるからです。引っ越しのタイミングは、こういった手続きを終えて法律的にも権利が移転したときです。引っ越しのポイントは、片方が主張したからといってできるものではなく、双方の準備が整ってからということを知っておくことです。
不動産の引き渡し日を理解しよう
一般的に、不動産の引き渡し日というのは残代金決済日です。当然ですが、お金のやり取りが終わって必要な利益を得たのならば相手側はその物件の権利を主張できる立場になります。ですから、引っ越しのポイントは残代金決済前であることがわかります。
残代金決済前に手続きを行っておけば、後で面倒なトラブルに巻き込まれなくても済むようになります。そもそも、残代金決済日までマンションにずっと居続けると当日には既にその権利関係が変わってしまいますので、すぐにでも引っ越しをしなくてはいけない状況になります。
そのため、そうならないようにするために事前に準備をしておいて、残代金決済前にはマンションを明け渡す準備をしておく必要があります。残代金決済前に相手に対してマンションを渡す必要はありませんが、少なくとも引き渡し日には引っ越しをしておかないといけません。安心して手続きを進めるためにも、余裕を持って行動することです。
引っ越しのポイントは余裕をもって動くこと
マンションの売却の手続きに入ったとしても、すぐに引っ越しを求められるわけではありません。ただ、引き渡し日には明け渡す必要がありますのでそのための準備を着実に進めておくことです。